岡八重吉.com

おたくの書斎です 綺麗な話も汚い話も

むかし「読書が趣味」とアホ面でいえた時期があった。そしてもういちど。

まとまった文章をブログとして書くひとって,むかしは本が好きな大人しい子供だったんじゃないかと思うんです。いまは社交術を身につけてきらびやかに振る舞うひとも,ひっそりとたたずむひともです。わたしも読書と作文の好きな大人しい子供でした。よくいる「本や漫画の好きな内気な子」でした。

なぜか,読書はいつも「わけわかんねえ」との戦いでした。なにかが分かるようになると,分からないものに進む。中学生の頃に夏目漱石だの遠藤周作だのを得意げに読んだときにはじまり,高校生のころは大学入試用の論説文,大学に入って新書,さらに有名な(倫理の教科書に載っているような)本も読むようになる。「わかるもの」は増えているはずなのに,いつも「わからん,わからん」と感じていました。また,その苦しみを無邪気に楽しんでいましたし,アホ面して「読書が趣味」といっていました。

それで,就活を期に趣味をやめて何かモーレツな男になろうとして,その後モーレツはやめて(わたしには向いてなかった),そのまま趣味を取り戻すのをずっと忘れていました。

むかしはアホ面して「読書が趣味」とかいってたんだし,もう一回やってみたい!

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